繭の記憶

あるマゾにまつわる物語。

discipline #17 桃源郷

久しぶりのブログになってしまいました。

最近は私のプライベートに色々あって落ち着いてなかなか文章を書く気にもなれず。とりあえずひと段落したのでよかった。気がつけば5月も後半に入ろうとしてることに若干驚いています。

 

さて、今朝、突然、「たまにはラブホでも行くか」とお誘いを受けて、SMホテルに行ってまいりました。2人で初めてのラブホでした。(お互いにラブホ嫌いなんですよねー。この辺りの波長が合うのは嬉しい)

 

でも、「遠慮なく声を出せる」という点については本当に良かった。久しぶりに徹底的に責められるんだろうなぁとビビりながらもワクワクしながら入りました。

 

それで、私思ったんですよねー。ラブホ嫌い、というより、ラブホ=セックスする場所、という認識だから嫌いだったのかなーって。パートナーと行ったら全然嫌な場所じゃなかった。フロントでわーわー言いながら、吊れる部屋どこかなーって2人で探してたから、同じ時に受付してた若いカップルに引かれてないか、それだけが心配。笑

 

部屋に着くなり早速縄。ありがたい。最近お気に入りの奴さんで吊っていただいた。

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この吊りはめちゃくちゃ楽です。私、縛りは全然わからないのですが、主曰く腰縄から吊ってるとのこと。でも、足の付け根から吊られているよう感覚。さらに、喉に縄が入っているので、頭を下げられると苦しいけれど、写真みたいに上げられていると程よい苦しさで、とても感じる。トータル、とても良きです。

 

そして、下ろしていただき、縄を解き始められたので、少し休憩かなーと思っていました。

でも、ここから地獄が始まりました。

 

まだ上半身の縄を残したままで突然始まった鞭。かなり久しぶりだったので痛みも強く、相変わらずのダメマゾっぷりを発揮。逃げたくないのに、逃げてしまうんですよね。

 

責められたい、でもどうしても逃げてしまう、ということがずっとだったので、最近正直、鞭が苦手かもとか思い始めていました。苦手というか、、長く遊んでもらえないし、逃げてしまう自分にも自己嫌悪という感じなのかな。

 

やっぱり、途中でギブになって縄を全部解いていただいて少し休憩しました。でも、もっと泣きたくなってしまう。鞭を打って欲しくなってしまう。第二ラウンドが始まりました。

 

数を数えろと言われる。1発で限界になるような鞭を40回くらいまでは数えられた。そのあとが数えられなくなった。滅多打ちにされる、逃げて、戻れと言われて、逃げて、戻れと言われて、、の繰り返し。そのうち、私の髪の毛と腕を足で踏んでいただいてさらに。この時点で軽く100は超えてたと思う。もはや何が痛いのか、辛いのかわからない。涙も鼻水も涎も、全てでぐちゃぐちゃで、それでも主は笑いながら鞭を打ち続ける。逃げようとしても全く逃げられない。記憶が曖昧だけど、私は何かに怒られて、ベッドの下で土下座をした。そして、頭を踏まれてまた鞭を打たれた瞬間、自分が痛みを感じてないことに気づいた。今までと同じような強さの音がしているのに何も感じない。土下座したままでいられる。むしろ、ずっと受けていたいとさえ思う。自分の居場所を与えられて痛め続けられているこの状況に心が温かくなり猛烈な快感を感じた。体の全ての力が抜けて、動けなくなった。

 

「やっと、トランス状態に入れたな。」

主の言葉で、自分が次の段階に入れたことに気づいた。

滅多打ちにされた後に見える桃源郷だった。ずっとみたいと思っていた世界だった。

この世界があることは主から何度も話は聞いていた。でも、その世界には辿り着けないのかも、と少し思い始めていた。

 

だから、本当に嬉しかった。出会った頃「繭は、その領域にいける」と言ってくださってたその言葉は何一つ嘘なんかじゃなかった。連れてこようと思ってくださってたんだ。

 

帰り際「俺と出会って人生変わったか?」と聞かれた。

 

 

私はあなたと出会えて、やっと自分の被虐性が怖くなくなったし、自分らしくいられるようになりました。精神が安定して、危険な方法を取る必要がなくなりました。

 

貴方が与えてくださる加虐は私の生きる希望。私の道標です。これからもずっとずっと足元に居させてください。

 

ほんとうに、出会えて良かった。