繭の記憶

あるマゾにまつわる物語。

column #8 成長欲

人間力を鍛えたい。

主の出会いや、主と出会ったことで生まれた新しいご縁、SNSから派生した繋がり、その中で私が魅力的だなと思う方は圧倒的に人間力が高い。

思考の中に確たる芯を持っていて、かつ、他者にそれをぶつけない。自分の承認欲求はその芯の部分を表現することにより満たしているので、他者をひどく巻き込むことがない。

さらに言えば、その自分の芯となる部分(主でいうところの緊縛など)への追求をどれほどのレベルになってもやめないので成長が止まらない。やめる、という表現が適切ではないかもしれない。彼らにとって、自分の芯となる部分の追求は「したい」という欲そのものが尽きないのだから。

主はある縛りが完成すると、また次の縛りを考え始める。様々な縄から自分で新しいアイデアを産むことも多い。縄床での縄はほとんどそういったアイデアを実験しているような縄だ。だからと言ってただ縄筋を確認しているだけではなく、私を絶望まで落とすのだから、本当に恐ろしいと思う。

私の芯となる部分はどこだ、と考えた。尽きない欲求はおそらく被虐だろう。ただ、もう一つ大きなものがある。それは主がいかに毎日快適で楽しく過ごせるか、と考えることである。

つまり、毎日快適に過ごしてもらう、ということを追求することこそ、私の芯となり得ると考えられる。「毎日快適に過ごしていただく」ことには多種多様な要素がある。

1. 主の日頃の習慣や好みを把握し、その時々に応じて必要なものを用意すること。

2.常に加虐を受けられる状態であること。つまり心身ともに健康である必要がある。

3.外部に出た時に主が恥ずかしくない容姿であること。また、言葉や態度も適切にTPOに合わせて変化させること。

4.3.から派生し、自分の質を下げる行為をしないこと。例えば、主に依存し精神的な闇を発生させたり承認欲求をSNSで満たそうとしない、など。

こういった欲は本当に尽きない。無理にしているのではなく、自分から湧く欲として、気高く魅力的な存在でありたいと常に思っている。

ただ、私の芯となりうるそれはこの要素だけではない。例えば、美しい文章を書くこと、価値のある仕事をすること、なども私の強い欲の一部である。

こういった欲を満たし自分を成長させることにより、人間力が高まる。高まればそういった方との出会いがさらにある。そして、その中で私はまだまだ未熟だと痛感し、さらに成長したいと思う。こういった循環こそ、人間力を育てるのなのだと思う。

 

つまり、成長したいという欲があるか否か、が重要なのだという結論になる。「成長欲=人間力」というわけである。

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