繭の記憶

あるマゾにまつわる物語。

discipline #7

私はここでどれほど泣き続けているのだろうか。1時間、、2時間、、いや、もっとか。。

この部屋に入ってから私は涙を流し懇願し続けるしか選択肢はなかった。

 

理由は明確だ。その日の昼に自分の立場を驕るような発言をしたから。主は怒るでもなく、言葉を荒立てることもなく、ただ、「それなら居なくていいよ」と仰る。本当に、その通りだと思う。

 

この苦しさが欲しいとお伝えしたのも、主の従者になりたいとお伝えしたのも全ては私だ。主はただそれを受け入れてくださったに過ぎない。主が探せば、代わりの女の子なんて、いや、私より可愛くて素敵なM女性なんて星の数ほど居るだろう。

 

私の発言の裏には、驕り以上に自分への自信のなさがあったのかもしれない。だから、主からの私を求めるような言葉が欲しかったのだろうと。でも、全てはお見通しだった。私は見放されようとしているし、捨てられようとしている。私は赦しを求めてただひたすら懇願し続けるしかなかった。

 

バカな私は、見放されようとしていると分かって、やっと、自分がどれほど主を必要としているのか気付いた。普段はあまり泣けないのに、止めどなく涙が溢れてくる。本当に、どうしても、この立場を失うことが怖かった。ただ、恐ろしかった。

ようやく、自分の立場や気持ちが分かったころ、「ラストチャンスね」と、お許しをいただいた。。。。

 

結局のところ、主が私を本気で捨てようとしていたのか、反省させるためだったのか、それとも、単なる精神を崩壊させる遊びだったのかは分からない。でも、いずれしても、私に残された選択肢は一つだった。懇願すること。本当にただ、それだけだった。

 

そのあと、夜遅くまで徹底的な羞恥を与えてくださった。いつもは嫌で嫌で仕方ないコスプレも、露出も、こうして遊んでいただけるだけで、とても幸せだった。久しぶりに首輪をつけていただいて、コンビニまでのお散歩。コートの中は露出度の高いワンピースに股縄。奴隷だと存分に感じられるその格好は、泣いて疲れ果てた私の心を、暖かくしてくれた。

 

夜中に撮影してくださった写真たちは、私の居場所を再認識させた。私は主への絶対服従を誓った身なのだと。何もかも、主の支配下なのだと。

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驕ることなかれ。

常に、主の足元で踠き、成長しなければ、私の身分は簡単になくなってしまうのだから。